第12回 日本核医学会春季大会のご案内
第12回 日本核医学会 大会長
井上 登美夫
第12回日本核医学会春季大会の案内をさせていただきます。今回は平成24年4月26日(木)、27日(金)、28日(土)の3日間、東京都江戸川区船堀にありますタワーホール船堀で開催致します。前回の春季大会は東京以外の大都市での開催を求める強い要望を受け、大阪で開催されましたが、今回は再び東京での開催となり、次の平成25年度の第13回春季大会も東京開催を予定しております。
震災による福島原発事故以降、放射能に対する厳しい社会の目が注がれるようになりました。また、小児患者への放射性医薬品の過剰投与の問題も、極めて特異な事例とはいえ、核医学の診療体制に問題がないのか社会に疑念を抱かせる状況を作りかねない大変残念な出来事でした。このような状況は、核医学に精通した医療人の育成の重要性があらためて社会から問われていることを認識する必要があると思われます。核医学診療に携わる医師・診療放射線技師・看護師・薬剤師の専門職集団としてのチーム医療をより強固にしていくためにも、本学会の教育プログラムを包括的に実施する春季大会は今後益々意義のあるものにしていかなくてはならないと思います。
今回も従来と同じ4つの企画に加え、「放射性医薬品取り扱いガイドライン講習会」と「PET薬剤院内製造セミナ-」の2つの企画が加わりました。
「放射性医薬品取り扱いガイドライン講習会」は、まさしく小児患者への放射性医薬品の過剰投与の問題に対応する学会としての社会的責務からも極めて重要な講習会であります。既に他の機会にも講習を行っておりますが、まだお受けになっておられない方はこの機会に是非ご参加いただきたいと存じます。なお「放射性医薬品取り扱いガイドライン講習会」は、日本核医学会、日本核医学技術学会、日本放射線技師会、日本病院薬剤師会の主催となります。
「PET薬剤院内製造セミナ-」は本学会の分子イメージング戦略会議で議論を重ね、会員の皆様からの意見招集を経て新たに理事会で承認されました学会基準である「院内製造PET薬剤に関する製造基準」を会員の皆様にご理解いただくことを目的とした企画です。今期のスローガンにさせて頂きました「核医学のイノベーション」をPETの分野で実現していくための第1ステージの企画です。PET薬剤合成に関っておられる方々あるいはこれからこの分野に入ろうとお考えの若い研究者の方々のご参加をお願い申し上げます。
「PET研修セミナー」は、医師・歯科医師コース、ならびに診療放射線技師コースを設け、PET核医学認定医やPET核医学歯科認定医の資格を取得する上で必要な法的規制、放射線防護、読影のポイント等、PET診療に必須の基礎知識と実際上の取り扱いが解説され、厚生労働省が求めている「陽電子断層撮影診療に関する所定の研修」にそった形で教育プログラムが準備されています。なお、この「PET研修セミナー」は、日本核医学会が主催し、日本核医学技術学会、日本医学放射線学会、日本放射線技術学会、日本放射線技師会、日本アイソトープ協会との共催となります。
このような職域を超えた方々を対象に開催する教育プログラムの場に是非ご参加いただき、他施設の方々との出会いの中で、核医学診療・研究に関わる情報を交換していただく場としてもご活用いただき、日頃の診療・研究にお役立ていただければと思います。



